【まとめ】ウクライナ問題で起きたこと・為替市場の反応

ロシアによるウクライナへの侵攻問題は非常に大きな問題となり、為替市場でもウクライナ関連のニュースで大きく動く展開となっています。

かなり大きな出来事なので、今後のために主要な起きたことと為替市場の反応をまとめてメモしておきたいと思います。

2月11日(ウクライナ問題の緊迫化が伝わる)

ウクライナ問題の緊張が伝わりリスクオフムードに。為替はユーロが売られる。

2月15日(ロシア軍が国境近くから撤収との報道)

ロシア軍が国境近くから撤収の報道がありリスクオン。

為替はユーロが少し買い戻され、円・ドルが売られる展開。

このあたりからウクライナ関連のニュースで上下する、ヘッドライン相場になっています。

2月19日(米がロシアがウクライナ侵攻を決断したと発表)

米がロシアがウクライナ侵攻を決断したと発表。

2月22日(ロシアがウクライナ国内の親ロシア地域の独立を承認)

ロシアがウクライナ国内の親ロシア地域の独立を承認

西側諸国による経済制裁も発表され、軍事衝突の緊張が高まります。

2月24日(ロシアがウクライナへの侵攻を開始)

主なニュース
  • ロシアがウクライナへ侵攻
  • ウクライナが全土に厳戒令
為替の反応
  • 東京・ロンドン時間は一気にリスクオフ
  • NY時間になるとバイザファクトでリスクオン
  • ロンフィクフローでドル独歩高

ロシアがウクライナへの侵攻を開始しました。

緊張は高まるものの、実際に軍事侵攻はないと考えていたので大変サプライズとなりました。

お昼前に侵攻を開始したことで、市場は一気にリスクオフとなり円買い・ドル買いの動きとなり、ユーロは全面安となります。

ロンドンも同じような流れでしたが、ニューヨーク時間になると一旦の悪材料出尽くしからか株が買われ、一気にリスクオンとなりました。

「銃声を聞いたら株を買え」の格言がありますが、まさにそのとおりの動きとなりました。

またロンフィクのフロー(12時台)ではドル独歩高となり、行ったり来たりの展開となりました。

2月25日

ユーロが売られる中、前日リスクオフで売られた豪ドルが欧州との距離から影響度の少なさが意識され強い値動きとなりました。

2月26日(首都キエフで市街戦が開始)

主なニュース
  • キエフ侵攻つづく
  • ゼレンスキー大統領はキエフにとどまり、ロシアに屈しない姿勢
  • ロシアは停戦交渉の条件に非武装化と中立化を要求

2月27日(SWIFTから排除が決定)

主なニュース
  • 西側諸国が経済制裁を決定
  • SWIFTからの排除
  • プーチン大統領の資産凍結

ロシアへの経済制裁として、国家間の送金ネットワークシステムであるSWIFTから排除が決まります。

SWIFTから排除されるとルーブルと外貨の交換ができなくなるので、「金融制裁の核兵器」とも呼ばれ非常に強い措置です。

ロシアへの影響はもちろん、ヨーロッパやアメリカにも一定の経済的なダメージがあります。

一部にはロシアのGDPを-3~5%押し下げ、ヨーロッパの国ではGDPの-0.5~1.0%、アメリカは-0.1~0.5%程度の影響があると言われています。

ロシアへの依存度が高いドイツ・イタリア・ハンガリーあたりが反対していましたが、強い国際世論に押されてSWIFT排除に賛成し決まりました。

非常に強い経済制裁なので、ロシアへのダメージが期待される一方で反発や報復が懸念されます。

日曜日だったので週明けの窓開けは必至です。

2月28日(ロシアとウクライナの停戦協議がはじまる)

主なニュース
  • ロシアとウクライナの停戦協議がはじまる
  • 結果を持ち帰り再協議へ
  • ロシア中銀が9.5%→20%へ利上げ
為替の反応
  • 週明けリスクオフで大きく窓開け
  • 東京時間から徐々にリスクオンで窓を埋めに行く
  • ルーブルはドルに対して20%暴落

週明けリスクオフで反応しましたが、その後はリスクオンの流れ。

ロシアとウクライナの停戦協議がはじまりましたが、双方の要求に隔たりがあり再交渉となります。
(この辺りは予想通り)

ユーロ売りは変わらず、地理的に遠く影響が少ないと言われ資源国である豪ドルやNZドルが買われます。

またSWIFT排除の影響から、ルーブルはドルに対して20%も下落。

ロシア中銀は対策として政策金利を9.5%から20%に引き上げも、ほとんど効果がない状況。

ロシア株も大幅安となっています。

3月1日(ウクライナ問題の緊迫化・長期化が意識)

この日もリスクオンの地合が継続。

豪ドルが買われ、ドル・円・ユーロが売られる展開。

ロンドン時間前にロシア国防相から軍事行動を続ける旨の発言があり、ウクライナ問題の緊迫化・長期化が意識されユーロ売りが続きました。

また米で一般教書演説があり、バイデン大統領がプーチンを呼び捨てで批判し、かなり強い非難のメッセージを出していました。

一方でこの問題でNATO軍の派兵は否定するなど、武器の供与などの支援にとどまるのでウクライナの人にとっては厳しい状況が続くことが印象づけられました。

3月2日(原油価格が上昇)

引き続きウクライナ問題が意識され、ユーロ売り・オセアニア買いの展開。

原油価格が上昇し、資源国通貨の豪ドルが買われました。

https://twitter.com/Min_FX/status/1498995147467796484

結果、ユーロ豪ドルは大きな戻しなくひたすら下落する展開となりましたが、なかなか入りどころがなくただただ落ちていくユーロを眺めるだけになってしまいました。

3月3日(パラリンピックからロシア選手を排除)

3月3日の通貨強弱

この日もウクライナ問題の懸念からユーロ売り・オセアニア買いが継続。

また、4日から始まる北京パラリンピックでロシアとベラルーシ選手の参加を認めないことが発表されました。

中国はこれまで国連の非難決議で棄権するなど、ロシア寄りの行動が続いていましたが、国際世論の高まりなどから徐々に距離を置いている印象を受けます。

中国についても当初聞いていたシナリオとは違ってきているということなんでしょうかね。

3月4日(ロシアがウクライナ国内の原発を攻撃・火災発生)

3月4日の通貨強弱

この日早朝からロシアとウクライナの2回目の停戦交渉が行われました。

予想通り、両者の停戦条件に隔たりが多く合意できず終了となります。

朝9時ころにロシアがウクライナ国内にある原発を砲撃し火災が発生しているとのニュースがあり、一気にリスクオフへ。

その後もユーロ売り・豪ドル買い・NZドル買いが継続し、この1周間はとにかくユーロ売っておけば良かった相場でしたね。

逆にこの日にあった米雇用統計は注目度が落ち、発表後の値動きもあまり大きくありませんでした。

週末持ち越しはみんなしたくないのか、雇用統計が終わると大幅な円高が進みリスクオフな流れとなりました。

3月7日(週明けリスクオフ後にユーロ反転の兆し)

週明けからリスクオフでユーロ売り・オセアニア買いが継続しましたが、ロンドン・NYにかけて反転してユーロ買いが優勢になりました。

3月8日(欧州が大規模な共同債券を計画)

欧州が大規模な共同債を計画していることが伝わり、金利上昇→ユーロ買いの流れになりました。

https://twitter.com/Min_FX/status/1501116415071293445

3月10日(ECBタカ派・ラガルド議長ハト派で上下)

通貨強弱

ロシアとウクライナの外相会談が行われましたが、停戦交渉に進展はありませんでした。

https://twitter.com/Min_FX/status/1501863739179802625

また、ウクライナ侵攻後初のECBがあり注目されましたが、結果はテーパリングを加速するタカ派的な内容。

APPの終了前倒しを発表
金利は現在よりも低くなる可能性の文言削除
PEPPの純購入は3月で終了
APP は7月から9月に終了する可能性

ただ、政策金利発表後のラガルド議長の会見では、利上げ時期がテーパリング直後ではないと話があるなどハト派。

GDP下方修正があるなどしてユーロは大きく売られました。

ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「経済環境は極めて不透明」
「GDPは下方修正された」
「物価安定のために必要なことは何でも行う」
「インフレ率が2%で安定する可能性は増した」
「インフレは短期的に非常に加速する可能性」
「インフレ中期見通しが現状のままならAPPは7−9月に終了」
「2022年GDP見通しは+3.7%(前回予測+4.2%)」
「2023年GDP見通しは+2.8%(前回予測+2.9%)」
「2024年GDP見通しは+1.6%(前回予測+1.6%)」

今週の最注目イベントでもあり相場は大きく上下しました。

3月11日(プーチンが停戦交渉に大きな進展と発言)

通貨強弱

プーチンが停戦交渉に大きな進展と発言し、停戦期待からユーロが大きく買われましたが、ウクライナ側から否定コメントがありすぐに戻しました。

また、世界的なインフレ懸念で各中央銀行がタカ派色を強める中、緩和継続する日銀の姿勢や資源価格の高騰から貿易赤字の影響を受ける円が売られ全面安。

週末にかけては持ち越しリスク回避の動きでユーロが売られ、金利が急上昇しているドルが買われました。

3月15日

ウクライナ問題通貨強弱

翌日にFOMCを控え、ウクライナ関連の大きなニュースもないことから小動きとなりました。

一応4回目の停戦交渉がありましたが、交渉は決裂。

市場も大きな期待感のない値動きとなっていました。

3月16日(ロシアとウクライナが停戦計画を進めていると伝わる)

ウクライナ問題通貨強弱

ロンドンオープン直後頃にロシア側が

「自国の軍隊を持つオーストリアのような非武装ウクライナを作るという考えは、妥協と見なすことができる」

と発言し、停戦計画を進めているとの報道もありユーロ買い。

ウクライナ側が提案を拒否したとのことでユーロは戻しました。

ロシアから出る情報はかなり確度が低いですね。

市場はこの日深夜に行われるFOMCへの注目が高いですが、ヘッドラインで相場が動きます。

また、経済制裁によるドル決済ができないことからロシア国債がデフォルトするのではと噂がありましたが市場で大きな反応はありませんでした。

3月17日

通貨強弱

前日からの引き継ぎ、特に大きな値動きはないものの豪ドル買い・ドル売りでユーロは真ん中くらいの通貨強弱でした。

3月18日

通貨強弱

週末ということもありユーロ売りが進んでいましたが、ロンフィク近辺からユーロの買い戻しがありました。

徐々にウクライナ問題慣れしつつあり、落ち着いてきた感じがしますね。

3月24日

欧州ではバイデン大統領も出席し、NATO・G7・EU首脳会議が連続して開催されました。

NATOは欧州東部の軍備を増強し、バイデン大統領はロシアのG20排除に言及したり、ロシアの核・生物兵器の使用の可能性にも備えるなど、緊迫した状況が続きますが相場はリスクオンムード。

ウクライナ問題に関するヘッドラインで一喜一憂する局面は終わった感があります。

3月25日

相場は円高優勢でクロス円が軒並み下落。

週末フローもあったのでしょうが、ここまで強烈に続いた円安がさすがに一服という感じで調整したのでしょうか。

週末のユーロ売りもあったような感じもしましたが、円が中心の相場という感じでした。

3月31日

年度末で持ち高調整の流れからか円高・ドル高

逆に豪ドルやユーロは売られる展開となりました。

4月1日

年度始まりで円全面安の展開となりました。

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