先週で10月も終わり、明日から11月の相場が始まります。
先週の相場は豪ドル米ドルに限らず、コロナの広がりと大統領選前の様子見ムードもあって市場ではリスクオフの流れが加速しました。
週明けには大統領選挙の開票が始まるので、ボラティリティがかなり高まりそうで本来的なトレンドとは違った値動きとなりそうですが、そういった時ほどチャンスといえますので、環境認識をしっかりして中長期のトレンドから見て良いポジションを拾っていきたいと思います。
ということで、豪ドル米ドルの環境認識とエントリーポイントを整理していきましょう。
月足
まずは月足です。
月足は10月のローソク足(一番右のローソク足)が確定して、短めの陰線となりました。
大陰線と言えるか微妙なところですが、先月の下ヒゲを埋めるような形になっていて下落の流れが続いています。
直近はキリ番となる0.70がすぐ下にあり一気に下落という感じはなさそうですが、大統領選のゴタゴタの中で割ってくることも十分に考えられます。
さらにその下の節目としてはSMA20が0.685にあります。
全体的なトレンドを見ると・・・・
- SMA(移動平均線)は下向きから横向き
- 価格は20SMAと50SMAの間
- 薄い下降雲
移動平均線は下向きから横向きになり、価格はSMA20(赤ライン)とSMA50(青ライン)の間にあり、薄い下降雲が出ています。
下降トレンドの終わりかけという感じでしょうか。
コロナショック後の上昇で前回戻り高値を越えているので、ダウ理論的な下降トレンドは終わっていて上昇トレンドに映っていくかどうかという局面です。
一旦SMA50で反発下落をしていてこの下落がどこまで続くかを待ちたいところです。
週足
続いて週足です。
先週はリスクオフの流れで豪ドル米ドルは下落しましたので、長めの陰線がついています。
下値からの戻しも弱く、下ヒゲも短いためほぼ大陰線のような形となっています。
大陰線は強い下落を表しているため、来週以降も下落が続くことを示唆しています。
FXをする上で、ローソク足から読み取ることができる情報は非常に多いです。 ローソク足は価格の動きを視覚的に表したもので、対象期間の値動きを視覚的に捉えることができ、非常にわかりやすいです。 多くの人が注目しているからか、定説通り[…]
来週は米大統領選という大イベントがあるため、リスクオフになりやすく乱高下もありそうなので、下落的な流れになりやすそうという感じですね。
中長期的にはSMAは横向きから上向きになりかけていて、価格はSMA200で反発下落した後SMA20の少し下にあります。
上昇雲はもくもくと出ているため、上昇トレンドへの入りかけという感じですが、まずはこの下落がどこまで続くかを見極めたいところ。
直近反発の目安となっていたSMA20を割ってきていて、次はSMA100(グレーライン)が0.69近辺、SMA50が0.68近辺にありそこが節目になります。
大統領選もトランプ敗北で選挙方式にクレームを出して長期化するリスクがあるため、そうなるとずるずるとリスクオフの下落を続けそうなところです。
中長期で上昇の流れは変わらないと思っていますので、再びSMA200を越えて高値更新をしてきたところをブレイクワンタッチで買いたいところですね。
日足
続いて日足です。
先週の日足は水曜日に大きく下落して後はそこまで値動きのない展開でした。
9月の頭から続く下落の戻り高値同士を結んで、安値にくっつけた下落の並行チャネル(赤平行線)が効いていて、現在は平行チャネルのセンターラインあたりにいて、反発する可能性があります。
また、直近サポートして効いていてキリ番でもある0.7ライン(青水平線)もあるため、チャートだけを見ると上昇しそうに見えます。
ただ、米大統領線の開票が週明けから始まるので、リスクオフの流れでこの辺りを簡単に割ってくる可能性は十分にあります。
0.7を割ったら下落が強いのでブレイクワンタッチで売りエントリーをしたいところですが、大統領選直後の乱高下中はロット低めで入りたいですね。
4時間足
最後に4時間足です。
4時間足も日足と同じような状況で、下落チャネルの中にあります。
この間にいるうちはデイトレはショートをしかけたいところで、現在はチャネルセンターライン近辺にありレジサポもすぐ下にあり売りづらい形です。
一度上昇をしてSMA20、SMA50、SMA100など各SMAまで反発してくれたところを売りで狙いたいです。
大統領選の中で乱高下があり、チャンスは多くあると思いますので、来週値動きを見たいと思います。
このように、来週はアメリカ大統領線が超ビッグイベントでその結果に相場も右往左往することが考えられます。
その中で短期で有利な売りポジション、中長期的に持っておきたいロングポジションまでの水準に来たらエントリーしていきたいところです。
まずは週明けの窓開けを見て、ポジションをフラットにする作業をしつつ、3日以降の大統領選の結果を待ちたいと思います。
ではでは