コロナショックは大変なことになっていますね。。
ダウは1ヶ月前まで30,000ドルを超えて史上最高値を更新していたのが今は20,000ドル割れ。
為替相場を見るととにかくドル高相場で、非常にイレギュラーな相場が続いています。
FXトレーダーとしてはドル高トレンドに乗っていくと良いのですが、これだけドル高が続いているとこのドル高相場がいつ終わるのかにも注意しておかないといけません。
今は異常な相場ですので、戻る時には急速に戻して大怪我してしまうかもしれませんからね。
そこで、本記事ではドル高相場となっている理由と暴落・ドル高相場の終わりをチェックする方法を見ていきたいと思います。
株安、ドル高となっている理由
- ドル高の原因は「現金化」
- 究極のリスク回避で現金化が進んでいる
- 通常リスクオフで買われる米国債すら強烈に売られている
現在は新型コロナウイルスの影響でとにかく株が暴落しています。
通常、株が暴落するとリスクオフとなって、リスクの低い債券や実物資産の金が買われるものです。
結果、債券高(債券の利回りが下がる)、ゴールド高、ドル安が進む(利回りが下がってドルの価値が下がる)のですが、今はリスク回避がいきすぎて、これらの低リスク資産も売られています。
ゴールドも暴落、債券も途中までは買われていましたが、3/9に金利が最低水準をつけるとそこからは債券すら売られ利回りが急速に上昇しています。
とにかく現金化という流れでドルが買われて、ものすごいドル高相場となっています。
■通常の暴落
株安→債券高(利回りが落ちる)、ゴールド高→ドル安
■今回の暴落(歴史的大暴落)
株安→債券安(利回りが上がる)、ゴールド安→ドル高
FXの通貨ペアではなく、ドル単体の通貨の強さを示すドルインデックスも非常に高い水準になっています。
当初は利下げによってドル安が進んでいましたが、債券と同じく3/9をきっかけに一気にドル高が進んでいるのがわかると思います。
改めて見るととんでもない相場ですね。。
暴落・ドル高相場の終わりを知るには
このように通常の暴落とも違う、異常な相場となっているのが今回ですが、異常な相場になっている分、相場が落ち着きを取り戻した時には揺り戻しとして、他の資産が買い戻され急速なドル安相場となる可能性があります。
株や金、債券などの市場には急速に資金が戻ることが予想されるので、取り残されるとドル安相場に巻き込まれて大きな損失が出る危険性があります。
当面はまだまだドル買いが進みそうですが、戻るときにはあっという間ですので、正しい環境認識をしていち早く市場のスタンスの変化を察知したいですね。
私が注目しているのは債券の利回りで、相場が現金を求める「究極のリスクオフ」からリスクの低い資産を求める「通常のリスクオフ」相場に戻る過程ではまず債券に資金が戻ると考えています。
ついで金が上がって、あわせるように株価が戻るのではないかと考えています。
そのため、債券をチェックするのが一番変化を早く察知できると思います。
現金から他の資産にお金が戻るにしても、まずはリスクの低い資産にお金が戻るでしょうし、債券より先に株が反応することはないんではないかなと。
ドル高が進む分にはトレンドにひたすら乗っていけば良いと思いますが、しばらくは債券利回りもきちんとウォッチして、ドル高相場の反転にもきっちり備えたいですね。
債券利回りだけでなく、VIX指数もチェックやその他通貨強弱などは別の記事にまとめていますので、参考にしていただければと思います。