先週の豪ドル米ドル(AUDUSD)は大きく上昇した後にリスクオフからの下落という感じで、またも方向感のない展開でした。
長く続いていた上昇チャネルを下に抜けましたが、新たな下落のチャネルも見えないので今週はさらに方向感を見るのが難しそうです。
とはいえ、新たなトレンドの初動を取れる可能性もありますので、豪ドル米ドルの環境認識と優位性の高いエントリーポイントを見ていきましょう。
月足
まずは月足です。
月足は7月が始まって数日経過しましたが大きな値動きがなく、短い陽線となっています。
全体のトレンドとしては、
- SMA(移動平均線)はすべて下向き
- 価格がSMAより下
- 薄い下降雲
これまでと大きな変化はなく、SMAが下向きで価格はSMAより下にあり、薄い下降雲が出ているので下降トレンドです。
下落トレンドの中の上昇が止まるのか、更に上昇をして下落トレンドが終わり上昇トレンドに移っていくのか注意のポイントですね。
下落トレンド継続であってもSMA50まで戻す可能性は十分ありますので、スイングショートもしづらく様子見のポイントといえます。
週足
続いて週足です。
先週のローソク足は右から2番目のものですが、短い陽線で少し長めの上ヒゲを伴っています。
方向感のない展開で、ローソク足だけを見ると下落転換しそうな形に見えます。
SMAは横ばいからSMA20(画像赤線)が上向いてきていて、価格はSMA100(画像灰色線)の少し上、上昇雲が出ているので下落トレンドの終わりかけから上昇トレンドのはじまりという場面です。
ただ直近はSMA100付近で反落後にダブルトップのような形をつけていて、今後少し調整下落が出そうに見えます。
月足以上に方向感のない場面で難しい局面ですが、逆にいうと無理に入る必要もないので短期で回していくのが良さそうかなという感じです。
現状の価格の少し上にある0.70はキリ番でもあり大きな節目で、前回の大きな下落の起点になったポイントです。
ロングで長期のポジションを持つならここを明確に抜けた後の押し目を狙っていきたいところです。
日足
続いて日足です。
日足は週初に上昇した後に下落してからまた上昇後に週末は下落と小さな上下動を繰り返しました。
リスクオンとリスクオフが日ごとに変わる難しい局面といえます。
流れを見ると、SMAは上向きで価格はSMAの上にあり、もくもくと上昇雲が出ているため強い上昇トレンドです。
ただし、高値更新が止まってダウ理論的な上昇トレンドは終わり、コロナ直後の下落後から始まる長い上昇チャネルも下に抜けました。
これまでは上昇の流れの中にいたため、デイトレレベルで安心してロングできましたが、今後は下落トレンド入りも警戒していく必要があります。
4時間足
最後に4時間足です。
4時間足も日足同様に上昇チャネルの中にありましたが、ついにチャネルを下に抜け長く続いた中期の上昇トレンドが終わったように見えます。
ダブルトップをつけて下落していきそうでしたが、ネックライン付近で反発上昇しているかなという形です。
このまま上昇していくと0.7の少し下で上昇チャネルの下限に戻ってきますので、ここでサポレジ転換が起きるかを確認したいですね。
サポレジ転換で下落していくのがメインシナリオですので、売りで入るなら0.7少し手前が良いエントリーポイントとなりそうです。
0.7は強いレジスタンスですし、ブレイクしたら損切りすれば良いのでリスクリワードも悪くありません。
買いで入るなら、ダブルトップのネックライン水準でレンジの下限となっている0.693手前が良さそうです。
0.692から0.7の間でレンジを作っているので、ブレイクして方向感が出るまではレンジの下限で買い、上限で売りを繰り返しながら方向感が出るのを待ちたいですね。